2018年ロシアW杯に向けて、最終予選を折り返した日本代表。
サウジアラビア戦では本田圭佑、香川真司、岡崎慎司のような今まで長く代表の中心となっていた選手がスタメンを外れ、大迫勇也、原口元気、清武弘嗣などが先発した。
世代交代の波が押し寄せる中、本田が務めていた右サイドで出場したリオ世代の久保裕也同様に、これからの日本代表での活躍を期待される選手がいる。
南野拓実だ。
HAPPY 22ND BIRTHDAY @takumina0116! 🎂 🎉 🎁
Lass dich feiern! #RBSGeburtstage
お誕生日おめでとうございます pic.twitter.com/iL5yllSXeZ— FC Red Bull Salzburg (@RedBullSalzburg) 2017年1月16日
2015年の1月にJ2降格となったセレッソ大阪からレッドブル・ザルツブルクへ移籍。
先日22歳になった。
年齢的にもそろそろステップアップしたいところだろう。
ザルツブルクは現在RBライプツィヒのSDであるラルフ・ラングニックとロジャー・シュミット(現レバークーゼン監督)の元、縦に速いフットボールを展開。
記憶に残るところではELでアヤックスを圧倒して世界を驚かせた。
そんなザルツブルクから主要リーグへステップアップした選手は多い。
南野同様アタッカーの選手でトップリーグへ羽ばたいた選手のザルツブルクでの成績を調べてみた。
まずは南野から。
南野拓実
14/15シーズン:14試合/799分/3得点(半年間)
15/16シーズン:32試合/2011分/10得点
16/17シーズン:9試合/334分/6得点(半年間)
14/15シーズンの冬に加入した南野は主に4-2-2-2の中盤左サイドで起用された。
15/16シーズンは首脳陣との意見の相違でヒュッター監督が辞任。ツァイドラー監督になって当初はサイドの3番手となってしまった。しかし、そこからポジションを奪い返して、右サイドのファースチョイスとなり飛躍の二桁得点。
16/17シーズンは前シーズンの途中に成績不振でツァイドラーが解任。オスカル・ガルシアが就任してから南野の序列は下がる。サイドでベリシャ、ラザーロ、ワンデルソンなどの後塵を拝することになり出場時間が激減。短い時間ながら意地の6得点を記録して、これから後半戦といった格好だ。
サディオ・マネ
12/13シーズン:26試合/2123分/16得点
13/14シーズン:33試合/2521分/13得点
最もステップアップした選手がマネだろう。
フランスのメスから加入したセネガル人はサイドで起用されながら、2シーズン続けて二桁得点を記録。
サウサンプトンに引き抜かれてそこでも大活躍。
現在は名門リバプールで無くてはならない存在となっている。
ケヴィン・カンプル
12/13シーズン:23試合/2007分/4得点
13/14シーズン:33試合/2541分/9得点
14/15シーズン:18試合/1464分/5得点
レバークーゼン下部組織出身のカンプルは、ザルツブルクでは主に右サイドを担当。ソリアーノ、アラン(現広州恒大)、マネ(現リバプール)と共にファンタスティック4を形成した。
得点は二桁を記録したことはないが、チャンスメイクの能力が非常に高く欠かせない選手であった。
14/15シーズンの冬にドルトムントへステップアップ。しかし、そこではクロップの戦術には合わず半年で退団。古巣レバークーゼンへ移籍して恩師シュミットの元で現在はボランチにポジションを移して活躍している。
マルセル・ザビッツァー
14/15シーズン:33試合/2323分/19得点
ラピド・ウィーンで活躍してRBライプツィヒへ加入。ローンでザルツブルクに1シーズン在籍した。
そこで脅威の19得点。その後RBライプツィヒへ戻り1部昇格に貢献。現在は1部で大躍進するチームのレギュラーである。
リーグ戦の成績のみまとめてみたが、例えばカンプルはリーグ戦では二桁得点がなかったものの、ELでは6試合で4得点と強烈なインパクトを残している。
ザルツブルクでヨーロッパのコンペティションに恵まれていない南野は、やはり最低でも今季2年連続2桁得点を記録する必要はありそうだ。
ウィンターブレイクに入る前最後の試合では2トップの一角として2得点した南野。起用されるポジションにも注目して後半戦を応援したいところだ。