ザルツブルク、1位vs2位の大一番でまさかの大胆なターンオーバーを敢行 2点リードされるもダカのドッペルパックで引き分け 南野1アシスト(ハイライト動画あり)

ザルツブルク、1位vs2位の大一番でまさかの大胆なターンオーバーを敢行 2点リードされるもダカのドッペルパックで引き分け 南野1アシスト(ハイライト動画あり)

ザルツブルクは、オーストリア・ブンデスリーガ第8節でLASKリンツと戦い、2−2の引き分けで終わった。
開幕からの連勝は7で止まった。


スタメンはこちら。

アウェイで2位LASKとの対戦という、国内では最も難しくなりうる試合でマーシュはまさかの大胆なターンオーバーを敢行。
普段ファーストチョイスと思われる選手で先発したのはベルネード、スタンコヴィッチ、ヴェーバーのみ。(その上ヴェーバーはウルマーの代わりとして左SBで出場)


その影響あってか、やはり試合はハードなものとなる。
前半開始早々の4分、相手に見事なループシュートを決められ失点。
18分にもセットプレー絡みで決められ2点を追いかける苦しい展開に。

32分、コイタからムウェプへ繋いでスルーパスに反応したダカが決めて1点を返す。

その後、追いつきたいザルツブルクはプレヴリャク⇢ハーランド、ベルネード⇢ユヌゾヴィッチの交代で圧力をかけると、75分にダカを倒して相手DFが2枚目のイエローで退場に。
さらに押し込むべく、最後の交代はコイタ⇢南野。

するとアディショナルタイムに試合が動く。
左サイドからヴェーバーがセンターへパスを入れると、これをユヌゾヴィッチがワンタッチで南野へ。
これを南野は左足でグラウンダーのクロスを入れるとダカが合わせて追いつく。

最後に南野に逆転ゴールのチャンスもあったが、これは枠と捉えられず試合終了。


個人的には、ターンオーバーをするならば、アンフィールドでのリヴァプール戦を控える来週のリーグ戦だと思っていたので意外だった。
1位vs2位の対戦をBチームのようなメンバーで臨むのは「国内リーグを舐めている」と批判もされたようだが、敢えてポジティブだったことを挙げるとチームの底上げは図れたのではないだろうか。

特に2得点のダカや中盤センターに入ったムウェプは、この試合で先発はともかく、少なくとも3番手の地位は固めたように見える。
逆にプレヴリャクあたりは最大のアピールチャンスを逃したと言えるだろう。

そんな中で気になるのが奥川の立ち位置だ。
CLではショボスライに代わって途中出場したものの、この試合では先発をアシメルと本来1列前が本職のコイタに譲り、途中からの出場も無かった。
ヘンク戦でのインパクト不足が原因なのか、負傷からのリバウンドを考えて出場が無かったのか、これからの使われ方に注目していきたい。

対戦相手のLASKついても少し触れたい。
近年力をつけてきており、今季はCLプレーオフまで勝ち上がり、先日のELでも初戦で勝利と、ザルツブルクに次ぐ「オーストリア2番手」に収まりつつある。
昨季まで指揮を執っていたグラスナーがヴォルフスブルクに引き抜かれて、ニュルンベルクやヴォルフスブルクで監督経験のあるイスマエルに代わった今季も安定感を保っている印象だ。

また、この試合の引き分けにより、ヴォルフスベルガーが2位に浮上した。
ELでは、ボルシアパルクで前ザルツブルク監督ローゼのボルシアMGを4−0で一蹴するという衝撃の試合をしたこのクラブも見逃せない。

ラピド・ウィーン、オーストリア・ウィーンが最近難しいシーズンを送っている中で、ザルツブルクを追うこの2クラブは特に注意すべきかもしれない。


ハイライトはこちら。

このタイミングでターンオーバーしたのは、ミッドウィークにカップ戦2回戦でいきなりラピド・ウィーンと当たることが影響していたかもしれません。

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