ELはベスト16の1stlegが行われ、RBザルツブルクはアウェイでドルトムントに2-1で勝利した。
試合開始からRBザルツブルクは、ドルトムントに対してレッドブルチームらしいハイプレスでリズムを作る。
序盤はシュラーガー、ベリシャ、ハイダラ、サマセクの中盤がいつものダイヤモンド型とは違うフラットに並ぶサイドの守備対応を意識した形でスタート。その後、普段のシュラーガーを頂点としたダイヤモンド型に変化。
シュラーガーがインサイドに入ったことで、スルーパスからファン・ヒチャンが決定機を迎えるなどチャンスを作ったが、前半はスコアレスで終了。
後半になるとすぐにゲームが動く。右サイドからドリブルでえぐったファン・ヒチャンをトプラクが倒してPKを獲得。ファールした場所はおそらくペナルティーエリアの外だったため、ドルトムントにとっては不運な判定となった。これをベリシャが決めて先制。
後半11分には、シュメルツァーの横パスがずれてダフードが処理出来なかったところをシュラーガーがワンタッチでハイダラへ。右サイドを駆け上がったライナーへボールを預けると、これをマイナスにクロス。フリーのベリシャが冷静に合わせて追加点。
ドルトムントは機能していなかったバチュアイとゲッツェを下げてフィリップとプリシッチを投入。これにより並びを変えてフィリップがCF、ロイスがセカンドトップのようにすると、真ん中でボールを受けたロイスが右のプリシッチを使う。そのクロスをシュールレが押し込んで1点返す。
得点後ドルトムントは押し気味に進めたが、RBザルツブルクを脅かすシーンはフィリップやパパスタソプーロスがフリーでヘディングシュートを放ったシーンと、ロイスがペナルティーエリア内でヒールで流したシーンくらいで、枠内シュートはわずか2本だった。
試合はこのまま2-1で終了。公式戦30戦無敗だったRBザルツブルクが充実の内容を見せた試合だった。
南野拓実は後半28分に途中出場。強い雨の中で幾つかコントロールミスなどもあったが、くさびのパスを受けてパパスタソプーロスからシュートコースを作ってフィニッシュまで持っていったところや、アジリティを活かしてヴァイグルを翻弄したシーンなど、見せ場もあってまずまずの出来だった。
香川真司は引き続き足首の怪我によりメンバー外だった。